
こんにちは。与野腰痛センターです。
「右肩から腕にかけて痛みがあり、腕が思うように動かせない」
今回来院されたのは、70代の女性です。
医療機関でMRI検査を受け、肩の腱板が部分断裂していると診断されたとのことでした。
腱板は、肩関節を安定させ、腕を動かす働きを担う組織です。加齢に伴う腱の変化や、繰り返しの負担などが損傷に関係することがあります。
肩だけでなく、胸郭と肩甲骨の動きを確認
腕を上げるときは、肩関節だけでなく、肩甲骨や胸郭も連動して動きます。
今回の女性は、特に胸郭の関節が硬くなっていました。
猫背や巻き肩などの不良姿勢が続くと、胸郭が縮こまったような状態になり、関節の動きが制限されることがあります。すると、肩甲骨も滑らかに動きにくくなり、腕を上げる動作に影響する可能性があります。
そこで、痛みのある肩だけでなく、胸郭、肩甲骨、上腕骨の状態も確認しました。
胸郭の関節を緩め、肩甲骨周辺と上腕を筋膜リリース
まず、硬さが目立っていた胸郭の関節に施術を行い、無理のない範囲で動きを緩めました。
今回の女性では、胸郭の関節の動きを改善することが、施術の重要なポイントでした。
胸郭とは、肋骨や背骨、胸の中央にある胸骨などでできた、胸まわりの骨格のことです。
肋骨と背骨や胸骨の間のつなぎ目には関節があり、呼吸や身体を動かすときに、わずかに動いています。
今回の女性は、この胸まわりの関節の動きが硬くなっていました。そこで、無理のない範囲で動きを引き出す施術を行い、その後、筋膜にもアプローチしました。
次に、肩甲骨周辺(腱板)と上腕の筋肉・筋膜の状態を確認し、緊張している部分に筋膜リリースを行いました。
肩の動きは、肩関節だけで決まるわけではありません。 肩甲骨が胸郭の上を動き、上腕と連動することで、腕をスムーズに上げることができます。
そのため、肩の痛みがある場合でも、肩だけを施術するのではなく、胸郭の関節や肩甲骨周辺、上腕の状態を合わせて確認することが大切です。
腕が上がりやすくなり、痛みも軽減
施術を継続する中で、少しずつ腕が上がりやすくなり、肩の痛みも徐々に軽減していきました。また、肩の動く範囲も段階的に広がり、腕を動かしやすくなっていきました。
その後も、胸郭の関節、肩甲骨周辺、上腕の状態を確認しながら施術を続けた結果、最終的には肩関節の痛みや動かしにくさが改善しました。
胸郭の関節への施術に加え、肩甲骨周辺や上腕にも施術を行ったことが、こうした症状の軽減に関係した可能性があると考えています。
痛い場所だけでなく、身体の動きを確認する
当院では、痛みのある場所だけでなく、姿勢や身体全体の動き、筋肉・筋膜のつながりを確認します。
今回の女性の場合、胸郭の関節の硬さに着目し、肩甲骨周辺と上腕も含めて施術を行いました。
大切なのは、痛い場所だけにとらわれず、身体の動きを妨げている可能性のある場所を見極め、必要な施術を行うことです。
肩の痛みでお悩みの方は、一人で抱え込まず、ぜひ当院にご相談ください。お身体の状態を丁寧に確認し、一人ひとりに合わせた施術をご提案いたします。
